店のオーナーになる

経営のためのノウハウがきちんとしているフランチャイズチェーンを選ぶ

セカンドライフに起業を志す人が増えています。なかでも飲食店などを開き、みずから一国一城の主としてオーナーになるケースも少なくありません。もちろんゼロから独立事業主としてスタートすることもありますが、ある程度の年齢でいきなり始めるのは大きな負担になります。そこで、フランチャイジーとして既存のチェーン店に加盟して、独立するという選択が出てきます。

フランチャイズのメリットは、すでに本部やその加盟店の業績により知名度と信用が築かれており、ブランド性が確立している事にあります。本部は売り上げなどのデータをすべて管理しており、マーケティング力もあります。仕入れや輸送ルート、関連業者の選択や交渉の手間も不要で、加盟店による大量発注で経営のコストダウンにもつながります。開店に必要な経営手法、従業員教育などのノウハウも体系化されており、開店前の研修制度も含め、業務環境は整っています。それらの恩恵を受ける代わりに本部にロイヤリティを支払う義務は発生しますが、セカンドスタートを考えるならば、より現実的な選択と言えるでしょう。

家族の協力が必要になります。まずは家族の説得から始めましょう。

全国で展開されているフランチャイズチェーンは1304社(日本フランチャイズチェーン協会「2013年度JFAフランチャイズチェーン統計調査」)あり、ファミリーレストランやファーストフード、コンビニエンスストアからDPEショップ、自動車鈑金工場など業種も多種多様です。

大きく分けると小売業、飲食業、サービス業に分かれますが、自分がやりたい事はどの分野なのかを決める必要があります。過去の経験を活かした業種、これからやってみたい新しい業種など、進む方向を定めましょう。その上で開業資金やフランチャイズ契約の条件、今後の展開などを加味しながら自分に合った業務や業態を見つけましょう。

フランチャイズといっても本部と加盟店はそれぞれ独立した事業者として契約を結びます。決して本部の従業員という形ではないので独立経営と同じく、自分自身が事業者となり本部とはビジネスパートナーとして付き合っていくことになります。事業である以上、リスクも必ずあります。加盟先探しから契約の締結まで、事前に情報をよく調べてメリットとデメリット、自分の適性などをしっかりと見極めることが肝心です。

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