キャッシュフローの作成

キャッシュフロー表をつくって将来の収支バランスを見てみましょう

ライフプランを完成させるためには、貯蓄・退職金、給与といった収入、日常生活の費用に、ライフイベントに必要な費用を加味した支出を組み合わせ、時系列で比較してみるキャッシュフロー表を作成しましょう。

家計簿をつけると、食費・光熱費・電話料金といった基本生活費、衣類やレジャー費などの支出、住宅費、保険料、教育費を把握できます。もしも、収入に対して支出が多いようであれば、翌月のレジャーを中止するといった方法で収支のバランスをとります。同様に、キャッシュフローをつくって収支のバランスが取れているかを確認し、突出しすぎている支出項目は見直しましょう。

入院といった突然の出費も想定しておくことが大切です

収入見込みとして頼りになるひとつが退職金ですが、総務省によると、勤続35年で退職金は平均2402万円。とはいえ、勤め先の規模、退職金制度によって異なりますし、退職金を廃止する企業もあります。また、一時払いや年金払い、前払い(選択)制度など退職金といっても企業によってルールはさまざま。自分の勤務先はどうなっているか、把握することも大切でしょう。

ライフイベントは、旅行や子どもの教育・結婚、起業・開業、クルマの買い替え、住宅の改修など。また、病気による入院といった事態も想定しておかなければなりません。開業を目指すなら、業種・規模によって異なりますが、開業資金の平均は約1464万円(日本政策金融公庫総合研究所「2014年度新規開業実態調査」)です。資格取得をするなら、その費用も考慮しましょう。住宅ローンは払い終えていても、リフォームが必要となる場合もあります。キッチン、お風呂、トイレのリフォームは合計約300万円。

また、生命保険文化センター「平成25年度生活保障に関する調査」によると、直近の入院費の自己負担は1日2万1千円。厚生労働省「平成23年患者調査」では、65歳以上の平均入院日数は44.8日なので、100万円くらいは用意しておきたいところです。

このように様々な事態を想定してキャッシュフローをつくることによって、生活を考える習慣をつけることは大切なことです。

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