カウンセリングを受ける

転職活動は不安や疑問を抱えながら行うケースが多いですが、そんな時役に立つのが、転職相談、カウンセリング等のサービスです。民間の人材紹介会社や、公共機関、NPO法人等で行っており、ほとんどは無料でカウンセリングサービスを受けることができます。

もちろん個人情報等秘密厳守で行われますので、仮に現在会社に在籍中であっても、安心してサービスを受けることができます。こうした機関では、経験豊富なプロのキャリアカウンセラーが直接面談を行います。

転職の際にカウンセリングを受けることなど馴染みがないことから躊躇される方も多いですが、最近ではプロのキャリアカウンセラーも増え、ごく一般的になっています。キャリアカウンセリングを受けることは、転職を成功させる一つの鍵といえるでしょう。

キャリアカウンセリングやビジネスカウンセリングなどと呼ばれるこのサービスを受ける主な目的は以下のとおりです。

  • 自己分析のサポート
  • 適性、適職の相談
  • キャリアの棚卸し
  • 自己PRの方法、内容
  • 将来へ向けたキャリアプランニング
  • 企業や会社を市場と考えたときの自分の価値の把握
  • 現状の転職の状況、雇用環境の把握
  • 希望する業界や仕事内容の把握
  • 転職活動の具体的な方法の把握
  • 書類作成のサポート(履歴書、職務経歴書)
  • 面接対策(模擬面接)
  • 条件交渉の方法
  • 職場のトラブル、就業に関するトラブル等相談

特に現在の自分の市場価値を客観視したり、現状の転職市場を把握することは個人の力だけでは限界があります。

面談によるカウンセリングでは、今までの仕事の経歴からその価値を評価し、自分が希望する業界や業種の現状況と比較しながらアドバイスをしてくれます。適正年収や市場の様子を知るだけでもとても参考になりますし、また未経験分野ではその職種の適性も診断してもらえますので、新たな可能性も広がるでしょう。カウンセリングを受けることによって自分の弱点も見えてきます。提出書類の書き方や面接のコツ、業界ごとの転職のポイントや服装にいたるまで、弱点を補うための幅広い指摘をしてくれます。

また機関によっては、実際の求人企業の紹介も行っており、上記のカウンセリング内容を踏まえ、自分に合った企業を紹介してくれます。

最近では、インターネットの求人サイト等で、Webカウンセリングが行われているケースが見受けられます。手軽ですぐに利用でき、質問に対する回答も比較的早くもらえますが、相談される方の、今までのキャリアや転職に至る背景などの細かい情報がないことから、どうしても一般的な差しさわりのない回答になりがちです。

本当に自分に合ったカウンセリングを受けるのであれば、直接カウンセラーと面談することをお勧めします。

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