職業訓練を受ける

職業訓練で能力を伸ばし就職への道をかけあがれ

公共職業訓練とは、会社を辞めた人や転職を希望する人が、就職に必要な知識・技術を身につけられるように、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構や各都道府県、さらに機構や都道府県から委託を受けた民間の教育訓練機関が行っている職業訓練のことです。

会社員が働きながら学べるコースなども用意されています。職業訓練の期間は数か月のものから2年程度のものまであります。

失業者向けの公共職業訓練は、受講料が無料です。さらに、雇用保険の「基本手当(いわゆる失業手当)」受給資格者がハローワークの指示により公共職業訓練を受ける場合には、基本手当の給付制限が免除されるほか、職業訓練中は基本手当が延長して支給されるなどの優遇措置があります。

やりたい職種、身につけたい技能が見つかる

公共職業訓練には、溶接や塗装といった特殊技術に関連した訓練だけでなく、パソコン操作や経理といった実務に沿った講座、宅建(宅地建物取引主任者)などの資格取得を視野に入れた講座など、さまざまなコースが用意されています。コースごとの開催時期や定員はあらかじめ決まっており、また、受講する前に筆記試験や面接が行われる場合もありますので、受講したい場合はできるだけ早めに確認してください。定員がある場合は、雇用保険受給者が優先されます。

公共職業訓練については、最寄りのハローワークへ問い合わせてください。独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が管轄する職業訓練については、インターネットでも検索できます。

国(都道府県労働局)では、企業内の職業能力向上を目的とした「キャリア形成促進助成金制度」も行っています。これは、企業が新たな事業分野での雇用や熟練技能継承などのため、従業員に1コースあたり20時間以上の職業訓練を受けさせる場合、その経費や賃金の一部を支給するものです。

また、有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者などの非正規雇用労働者の企業内キャリアアップを促進するため、2013(平成25)年度に「キャリアアップ助成金」が創設されました。これらの制度を活用している会社の従業員であれば、効果的に自分の職業能力アップを図ることができます。

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