健康と食事

「和食」は世界に誇れるヘルシーフード

実は「和食」は、世界中で注目されているヘルシーフードだということを知っていますか。特にご飯などの穀類は、体内でゆっくり吸収される複合糖質が多く含まれ、噛みごたえもあるので満腹感を得られやすいとても優秀なヘルシー食材。和食はこの複合糖質を軸にして、塩分と脂肪の摂りすぎを防ぎ、食物繊維やビタミン、ミネラルのバランスが取れた理想的な食事なのです。

昭和50年代(1976〜85年)の日本人の平均的な食事スタイルは理想的なバランスといわれていて、総摂取エネルギーの約60〜70%を糖質、10〜15%をタンパク質、20〜25%を脂肪で摂取していました。でも、平成20(2008)年現在、ほとんどの人が脂質の摂取量をオーバーしており、さらに、ご飯を中心とする糖質の割合は減っています。あらためて、和食のよさを見直してみませんか?

「食事のバランス」ってどうやってとるの?

では実際に、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいのか、自分の適量を知るには、わかりやすくコマのイラストで示した「食事バランスガイド」を利用するとよいでしょう。

食事バランスガイドは、1日に、「何を」「どれだけ」食べたらよいかを考える際の参考にしていただけるよう、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をイラストでわかりやすく示したもので、健康で豊かな食生活の実現を目的に策定された「食生活指針」(平成12年3月)を具体的に行動に結びつけるものとして、平成17年6月に厚生労働省と農林水産省が決定したものです。
bg

活動量がふつう以上の20歳代ならば、1日に必要なエネルギーは男性が2600kcal、女性は2200kcalで、食事量は主食7〜8/5〜7、副菜6〜7/5〜6、主菜4〜6/3〜5、牛乳・乳製品2〜3/2、果物2〜3/2(いずれも、男性/女性、単位:つ(SV))です。

たとえば主食。おにぎり1個が「1つ」なので、1回の食事では2個半/1個半〜2個が安、というように具体的に料理で示されているのが特徴です。外食の多い人でも、副菜の少ないコンビニ弁当にはサラダをプラスするなど、工夫しだいでバランスアップの方法はいろいろあります。

また、どうしてもバランスのよい食事をとるのが難しい時には、足りない栄養素(ビタミン・ミネラル)を補うための「栄養機能食品」や、「お腹の調子を整える」「コレステロールの吸収を抑える」など特定の保健の用途を表示して販売される「特定保健用食品(トクホ)」といったサプリメントも、自分の体質や体調に合わせて上手に取り入れたいですね。

そして、食事以外の「お楽しみ」を見直してみるのもおすすめ。菓子や嗜好飲料は1日200kcalを目安に。お酒は1日の適量が実はビールならば中ジョッキ1杯(500ml)ぐらいなので、飲み過ぎや揚げ物などのこってりしたおつまみを多くとってカロリーオーバーにならないように気を付けて。

☜前の記事

目次へ