田舎暮らしの詩 ~長野県伊那市より VOL.13~ つながるご縁

大山千佳

大自然のふところ、伊那谷からお届けしています。

伊那谷

職業

移住前 信託銀行 勤務
移住後 あがっとソロバン&学習塾 主宰

氏名

大山千佳(おおやまちか)

年齢

51歳

略歴

東京都出身。都立日比谷高校、青山学院女子短期大学卒。
信託銀行に26年間勤務し、事務・営業・本部企画に従事。
現在は、中央アルプスと南アルプスに囲まれた伊那谷の大自然の中、
小学生にソロバン、中学生に数学・英語を教える学習塾を主宰。

ターン状況

出身〜38歳 東京都品川区
38歳~47歳 東京都大田区
47歳〜 長野県伊那市

開業資金

1万円(教科書代)

ターンの理由

東京に住み、毎日朝から夜遅くまで仕事しながら、自分の本当の幸せは何か模索していました。
伊那で開催する染め物や味噌づくりのワークショップに通うようになり、風土・季節にそった生き方をしている移住者たちと知り合い、1年かけて移住を決意しました。

今の暮らしで気に入っていること

朝、鳥の鳴き声で目覚めること。
採れたての美味しい野菜を食べられること。


誰も知っている人がいない伊那に住みはじめて3年半、たくさんの人との出会いがあり、
ご縁がつながって、素敵な仲間が増えています。

茶房ちこのやの店主、高橋さん夫妻は、今年ご縁をいただいたご近所さんです。
お店は、手作りの甘酒や豆乳プリンが、美味しくて、ほっこり心まで温まる気がして、よく通っています。
お互い移住者なので、情報交換させていただくこともあります。

その高橋さんから「うちの店でソロバン教室やりませんか?」と声をかけいただきました。
ソロバンを教え始めた頃から、ソロバンを通じて老若男女が集い交流する場を作りたいと思っていたので、早速開催させていただくことにしました。

題して「大人のパチパチサークル」。
第1回を10月に無事終了し、翌日が第2回目という11月のある日、長野放送から電話がかかってきました。
「大人のソロバン」が今、巷でブームになっていて、取材させてもらえる先を探していたとのこと。
わたしの所属している全国珠算教育連盟が紹介してくださったそうです。

取材当日は、80歳の男女3人、子どもたち4人とそのお母さんが参加してくださいました。
みんなの緊張感と高揚感がひしひしと伝わってきます。

わたしは、ソロバンは脳の筋力トレーニングだと思っています。
身体の筋力トレーニングをして、鍛えると、いろんなスポーツが上達しますよね。
同じように脳の筋力トレーニングをすると、計算力はもちろん、創造力や集中力などにも効果があるのです。
それに加え、子どもの頃にやっていたことをすると、子どもの気持ちをよみがえらせる効果もあるようです。
この日参加してくださった80歳の男性2人が、中学生のころに先生に悪戯思い出して懐かしそうに話していました。


「ソロバン弾いて、生き生き長生き!」
パチパチサークルのキャッチコピーにいいなと思っています♪

わたしは、カメラを意識しつつも、みなさんにソロバンの使い方をお伝えするので精一杯。
あっという間に取材は終わりました。


12月。
パチパチサークルは、午前中はお子さんと一緒のお母さんの会として、午後はちこのやさんでスウィーツつきの会として、開催しました。
お母さんの会には、11月の第2回に飛び入り参加してくださった丹野さんが、お友だちとそのお子さんを連れて参加してくださいました。

集中して珠をはじくお母さんたちの横で子どもたちも数遊びに励んでいました。

丹野さんは、茨城県からの移住者で、わたしと同じ西箕輪で料理サロンを開いていることがわかりました。
4人のお子さんの子育てをしながら、開業管理栄養士として日本中からお仕事をいただいて、伊那から発信しているそうです。

『R’s Dietary Consulting』

いろいろお話ししているうちに、丹野さんのサロンで料理教室の生徒さんたちに、パチパチサークルを開いてはどうだろうとご提案いただきました。
お話をいただいた翌日には、もう、参加者を募り、開催準備をすすめてくださっています。

ご縁って、こうやってつながっていくのですね。
そして、刺激し合って相乗効果を生み出していくのでしょう。
一つひとつの出会いを大事にして、いい関係づくりをしていくことが、人生の宝になっていくんだなぁ、と思います。


☞ 田舎暮らしの詩 VOL.1 から読む